応援メッセージ
応援メッセージ : 第7回口頭弁論報告会
投稿者 : manager 投稿日時: 2016-11-14 13:15:29 (287 ヒット)

第7回口頭弁論報告会

 第7回口頭弁論終了後、15時から市民会館うらわで報告会を行いました。 開会にあたって市民応援団から武内代表の挨拶があり、続いて弁護団からは法廷で行った主張や今後の進め方などの説明がありました。  

原告挨拶では、裁判所に提出した陳述書について、「拒否された経過を詳しく書き、公民館で学習したり、自由に表現することは憲法で保障されていること、しっかり守ってほしいと書いた。裁判長には憲法判断でいい判決を出してもらいたい」と述べられ、句会の仲間からも支援をお願いしたい旨の挨拶がありました。

 

ゲストスピーカーは

彫刻家の中垣克久さん

 

今回のゲストスピーカーは、中垣克久さん。映画「ハトは泣いている」に登場する彫刻家です。

最初に、「ハトは泣いている」を演出した松本武顕さんから中垣さんを紹介していただきました。「東京芸大彫刻科を出て、公費でイタリアに留学。中垣さんの名前を冠した美術館に飛騨市立彫刻庭園美術館がある」と略歴が紹介され、「都立美術館から作品の撤去を求められた中垣事件に対し、当時の美術界は全く無視だった。そこが市民運動として展開していく『九条俳句』事件と大きく違っていた」と振り返りながら中垣さんを紹介されました

 

中垣さんは、「事件の後、怪我したり病気になったり、人間って弱いものだと思った。『九条俳句』事件が羨ましい。私は文字通り孤軍奮闘でしたから」と話し始め、「学生時代の先生や仲間を見てきて、保守的だったり、世渡り人間だったり、誰を信用していいのかと思ったけれど、自分を信用できないで、人に依頼している自分に気づいた。それから自分でやりたいことをやって来た。それが今回の作品につながっている」と、作品作りのスタンスを話されました。

「私は芸術家ですから感覚的です。大学で教えていたとき、教授会にスケッチブックを持って行って、みんなの顔を書いていたら、面白いことに気づいた。人間って目ですよ。目を見れば、こいつはいいとか、悪いとか分かる。ドイツで、ヒトラーの写真の目をずっと見ていたら気持ち悪くなりましたから。今日初めて裁判所に来て、皆さんを見て、この人たちはいい目をしているな、この人たちなら大丈夫と感じた」。

「僕はこの事件で傷ついて、美術界からはスポイルされたが、日本は孤島の中で、自分の価値観しか知らない極楽とんぼだとつくづく感じた。この事件で勉強したのは日本には知がないということ。知とは『善悪を弁別する心の作用』と辞書に書いてある。いま知の怒りで一つのことを成し遂げていかないといけない時期に来ている。日本は70年前の振り出しに戻ってしまった。あほな歴史があったこの国を新しく変えようとした、70年前のあの思いが全部アベでなくなった。そのことを皆さんと考え、いっしょに頑張っていきたい」と、ときに笑いを誘いながらお話されました。

 

まとめと一句「秋日さし 俳句を守る つどい燃ゆ」

 

最後は、恒例の佐藤一子さんによるまとめ。「公運審について、公平中立について明晰な説明があった」と弁護団の報告を振り返った後、「社会教育学会は正式にプロジェクトチームを立ち上げ、さいたま市で継続的に研究会を持つ。年報では裁判長にこれだっと思ってもらえるような鋭い分析をしていきたい」と学会関係の動きが報告されました。

また、「『九条俳句』裁判は、社会教育法23条は圧力をかけるためには使えない、ということを知らしめた。中垣さんのお話にもあったが、戦後の原点に立ち返りながら運動を進めて行きましょう」とまとめられ、「秋日さし 俳句を守る つどい燃ゆ」の一句でしめられました。(江野本)



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