応援メッセージ
応援メッセージ : 第10回口頭弁論報告会
投稿者 : manager 投稿日時: 2017-04-05 09:33:15 (143 ヒット)

終了後、口々に裁判の様子を語り合いながら埼玉社会文化会館に移動してすぐ、約1時間の報告会を行なった。

応援団 俳句会 弁護団から

「おぼつかな 答弁となる 弥生十日」 俳句訴訟にて

市民応援団代表あいさつ、原告、俳句会の仲間からの感想と続き、当時の俳句会代表代行から、タイトルの俳句が詠みあげられた。弁護団からの裁判の報告では、未傍聴者にもわかるような説明がなされた。今回は被告側3人の反対尋問であり、基本的なテーマとしては2つのことを証言から得ようとした。一つ目は、根拠薄弱、いい加減な根拠づけで不掲載にしたこと。もう一つは、公民館だよりがギャラリー等と同じように、発表の場になっているということである。

ゲストスピーカー  箱崎作次さん(三多摩教職員合唱団)

学校現場にいらした立場から感想を。長く、日本国憲法の3つの柱のひとつ「平和主義」は、第九条にあるんだよといってきた。「九条守れ」というのは当然のこと。「女性デモ」も、憲法21条「表現の自由」で認められている行為をしている。堂々と(九条俳句を)掲載するのが、公民館としての義務・責任だと思うと話され、ご自身が作詞された「日本国憲法 それは」を歌ってくださった。

フロアから(抜粋)

安藤聡彦さん(埼玉大学教授)

第7期さいたま市公民館運営審議会の提言「市民の〈声〉が生きる公民館へ」時の委員長。この日の証言からこの提言が証人たちに読まれていないこと、およびそれが実態なのではないか、という現実に直面したと話された。より本質的なこととして、三人の証人の口から「学習」という言葉がほとんどでず、社会教育施設での学習という考えがないのではと問うた。次回4月28日に証言される。

長澤成次さん(千葉大学教授/日本社会教育学会長)

公民館だよりの法的根拠について、証人は、社教法5条と述べた。いわされているように感じ、これは非常に大きい問題。一方で、証人たちの発言が論理的でなく、よくわからないままに忖度をした構造がみえてきた。合併が、さいたま市の公民館体制を後退させてきた。しかし、今回これを契機に、改めて、公民館とは・社会教育法とは、学習権とは、等、大事な問題がだされ、この動きが、さいたま市の、日本の、世界の社会教育、を励ましていく。

橋田慈子さん(筑波大学 大学院生)

戦後の社会教育が何を大事にしてきたかを授業で習い、むしろ政治的な問題等を身近に考える施設として社会教育施設はあるべきだと自分自身も考えてきた。そういう問題について扱ってはいけないというような世の中の雰囲気を、どうにかならないものかと思いつつ職員もしてきた。いまは大学院生として、今回参加し、職員の方々が、ほとんど責任の所在も不明瞭なままに、不掲載にしたのだという経緯がわかった。

松本武彰さん(ドキュメンタリー映画「ハトは泣いている」監督)

忖度の実態というのは、映画の中に非常に細かくあらわれている。市民応援団のみなさんと俳句会のみなさんのインタビューのなかで、市民の側の論理の基盤と、市教委と生涯学習センターの側の論理的破たんを明確に指摘しているのが描かれている。まだの人はぜひみてほしい。

 

その他、志木市で起こっている図書館へのチラシ配架拒否などの発言が続き、最後にまとめとなった。

佐藤一子さん(東京大学名誉教授)

どういう意思決定のプロセスと組織の関係のなかでこういう事態が起きたか、浮き彫りになった。2回の拒否の理由がまったく違い、そこを詳細に突いたところが、いちばん大きな攻めであったが、証人たちにはどちらでもよく、要は載せられないということが先で、理由はあとから、ということがわかった。ただ本当に、政治にふれることがもう駄目なんだ、それだけなんだということが、繰り返し繰り返し語られたように感じる。判断に根拠がなく、主観的というところが、証言で浮き彫りになり、今回の事件の本質がこういうところにある、と十分に私たちは学習することができた。

最後に弁護士さんを剣客にみたて、「剣客の 舞みるように 梅満つる」の句でしめられた。  

岩松真紀(社会教育推進全国協議会 事務局長)  



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