応援メッセージ
応援メッセージ : 10.13 浦和地裁報告
投稿者 : manager 投稿日時: 2017-10-15 21:13:17 (154 ヒット)

「…5万円…棄却」―裁判長着席、言語不明瞭気味の判決主文で聞き取れたのは2語のみ。32人の傍聴者が不審げに顔を見合わせる間に、退廷。20秒余りの寸劇のよう。

 

「勝利判決!」「市側の主張は断罪されました!」―27人の弁護団を率いる佐々木団長の言に「拍手と歓声」が沸いたのは閉廷から1時間余り後の報告会でのこと。

 弁護団も判決全文を吟味する間もないようであったが、「勝訴」には違いなく会場には安堵感と喜びが共有されていく中、司会者に促されて原告はじめそれぞれの発言。これらの独断的採録による報告―:

原告「勝訴の自信の一方、不安もあった。『不掲載は謝り』にホッとした思い。(事件は)ちっちゃなことだったがとても大事なことと認識するようになった。一方、3年4か月、(「公民館だより」の)九条句不掲載と俳句欄の空白がありながら、(掲載請求)却下は納得できない」

 

佐藤一子(社会教育学者/市民応援団)「全国に1万5千館ある公民館や図書館は社会教育のおける自由について足元を見つめる必要を促す判決。正当な理由、合理的根拠がないままの事件で、社会教育の現場に「公共性」を守ることが確認されたと理解できる。地域の学習施設に住民が主権者として社会に発信、問題提起したことに意義がある。行政と市民相互の信頼関係がないと社会は成り立たないことから、学習の場としての公的施設が地域住民の「表現の自由」を課題として受け止める必要がある。この後は(九条句を)「掲載させる」運動へ」

 

武内(市民応援団)「主役は私たち、『市民が主役』が確認された。掲載に向けて市側との交渉はこれから」



久保田弁護団事務局長「100%ではないが、意義ある判決―『中立・公正性』が市民の権利を制限する根拠になるのか、『不掲載』の違法性指摘は社会教育施設に対して意味あるもの(警鐘)となった。社教法23条が(館側の拠った)公平中立を正当化する根拠にならないとされた。姫路市などで市民の社会教育施設利用に際して、政権批判の内容を理由に不許可としたケースが違憲判決を受け、市側が謝罪したが、こうした事例が一般化することが望ましい。社会教育の場で専門性を持った人材が配置されていない、社教法を理解した専門職員が必要」

 

石川弁護士「学習権は思想、信条の自由と同様、憲法上の自由の対象となる」

以上が報告会の「暫定的」総括である。

 

この後に入手した判決文で際立っているのは―:

「原告の思想信条を理由として不掲載」としたことは「不公正な取り扱い」で「違法」と断じたこと。また、繰り返し指摘しているのが、不掲載とする過程とその結論に至るまで館側当事者が「十分な検討をしていない」それは、「一種の憲法アレルギー」の発露だと推認している。これはいみじくも、世に蔓延する忖度の大きな誘因に違いなく、司法の場でのこの認定はこの時期画期的と言ってもいい。

 

最後に原告のひと言「提訴に、はじめ迷いがあった。昔だったら牢屋に入れられたかもしれないが、どんな小さいことでも発言することの大切さを知ったことは良かった。「九条守れ」は今も言い続けなくてはいけないし、掲載に向けて前向きに取り組んでいきたい」

 ―今もなお、「ハトは泣いている」のだ― 10.15、2017

 

ドキュメンタリー映画 「ハトは泣いている ─時代〈とき〉の肖像─」

企画・演出/「ハトは泣いている」制作委員会 松本武顕

 



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