応援メッセージ
応援メッセージ : 意見陳述書
投稿者 : manager 投稿日時: 2018-03-02 11:32:44 (204 ヒット)

意見陳述書
2018年3月1日

東京高等裁判所 御中
                             原 告
 私は、「九条俳句」訴訟の原告として、昨年10月13日、さいたま地裁より勝訴判決を受けました。判決は、「さいたま市が九条俳句を原告の思想や信条を理由にして掲載しないという不公正な取扱いをしたことが違法である」と認め、慰謝料の支払いを命じました。さいたま市の違法性が公に認められたことは、本当に良かったと思いました。
 しかし、一方で公民館だよりに「九条俳句」の掲載請求は棄却されました。このことは、納得できません。
 私たちはこの判決を受けて、早速、さいたま市に対して、違法状態を解消するために、「九条俳句」を速やかに公民館だよりに掲載すること、また、違法・不公正の再発防止の具体策を取ることを求め、この2点が約束できれば、控訴はしないと申し入れました。
 この問題が発生してから、3年4ヵ月、提訴してからは2年4ヵ月が過ぎましたが、私にとっては、とても重く長い時間でした。高齢者の私には、健康や体力の面でも不安があります。さいたま市が、二点の申し入れに応ずるのであれば、それでいい、この勝訴を以って終わりにしたいと思いました。
 しかし、さいたま市は、こちらの申し入れを拒否したばかりか、判決を不服として、早々に控訴すると表明しました。私たちは、今回の判決をもとに話しあいでの解決を求めていましたが、市民と向き合おうとしない市にそれも閉ざされてしまいました。
 さいたま市は、判決で指摘された不公正・違法性を全く反省することなく、3年前と同じ主張を繰り返していますが、市がなぜ控訴しなければならないのか、私にはわかりません。この裁判で市は何も学ぶことはなかったのでしょうか。一度言い出したことは、たとえ間違っていても正そうとしない頑な姿勢、市民の意見をまともに聞こうとしない姿勢は、市民を蔑ろにしているとしか思えません。
 これでは、控訴するしかありません。
 私にとって俳句は、人生の終盤を心豊かに生きて行くためのささやかな楽しみです。自分が作った一句が、仲間の共感を得られ、公民館だよりに掲載されることは大きな喜びです。また頑張ろうと意欲が湧いてきます。
 公民館だよりに、不掲載を決めた時、公民館の職員は、句会の活動や作者の思いを少しでも考えたのでしょうか。
 私は、この裁判の中で、公民館の歴史や役割について、はじめて知りました。市は、文化芸術を理解し、市民の自由な活動を守り、育てる本来の公民館にして欲しいです。
 「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」
この句は、公民館だよりに掲載句として提出してから、3年8ヵ月も放置されています。一日も早く公民館だよりへ掲載することを求めます。
 幼い頃、戦争体験のある私は、戦後ずっと平和に暮らせてきたのは、平和憲法九条のおかげと思っています。戦禍の中から父や母の世代が平和を願って大事にしてきたものを、私も子どもや孫たちに、しっかり引き継いでいかなくてはならないと思っています。
 自由にものが言える、自由に表現できるという当たり前のことが、当たり前に守られるように、判決をどうぞよろしくお願い申し上げます。
 



投稿された内容の著作権はコメントの投稿者に帰属します。